サルコペニア肥満の判断



サルコペニア肥満の判断

「サルコペニア肥満」については新しい研究段階なので、
未だ公的に認められた数値はありませんが、
日本のサルコペニア肥満研究では第一人者である、筑波大学の久野譜也教授は、
以下の数値を提起しています。
  
  ・体格指数BMIが、 25以上(男女共)  
  ・筋肉率が  男性では 27.3%未満
           女性では 22.0%未満

二つの条件に当てはまれば、「サルコペニア肥満」と判定されます。

筋肉率とは、体重に占める筋肉の割合のことです。
筋肉率が高いということは、体内に筋肉の量が多くあるということで、
基礎代謝も高くなり、消費するエネルギーが多くなって、
痩せやすい身体であるといえます。
反対に、筋肉率が低いと、体内の筋肉の量が少ないので、
基礎代謝や免疫力が低下し、脂肪分は多いのに、
エネルギーとしてあまり使われないので、太りやすい身体になります。

「サルコペニア肥満」は「肥満」だけより、生活習慣病になる確率は13倍にもなり、
特に糖尿病と、高血圧になりやすいので注意が必要です。
久野先生の調査では、男女共60代で「サルコペニア肥満」が増え始め、
70代以上になると、約3割が該当したそうです。

「サルコペニア肥満」は、筋肉が衰えたところに脂肪が蓄積するために、
体重があまり変わらず、気がつきにくいので、30代、40代の方でも要注意です。
基本的に、運動不足で食べ過ぎの人は、何歳でも「サルコペニア肥満」になる可能性があります。

「サルコペニア」については、2010年に欧州の研究グループが、
筋肉量の減少より、筋力の低下の方が、身体機能低下への影響が大きいと判り、
歩く速さや、握力、それと手足の筋肉量を測ることで、診断基準をまとめました。
2013年11月には、これを参考にして、日本、中国、韓国他アジアのワーキンググループが、
アジア人の体格に合わせた、サルコペニア診断基準をまとめました。

  ・歩く速さ・・・秒速0.8m以下
  ・握力・・・・・男性26kg未満・女性18kg未満
  ・筋肉量・・・・男性7.0㎏/㎡未満・女性5.4㎏/㎡未満(X線でのDXA測定法使用)

しかし「サルコペニア」は未だ病名として確立しておらず、
国内でも、検査や診断を受けられる施設は、ほとんどなく、
サルコペニアの判断基準になる、筋肉量を測る機械を備えている医療機関も、少ないので、
家庭で簡単に筋肉量の減少が判る目安として、
東京大の飯島勝矢准教授が、簡易チェック「指輪っかテスト」を提案しています。

「指輪っかテスト」
両手の親指と人さし指で輪を作って、自分の「ふくろはぎ」の最も太い部分を囲みます。
  ・足の方が太くて、囲めなければ、サルコペニアの可能性は低い、
  ・足の方が細くて、指の輪に隙間が出来る人は、サルコペニアになっている可能性が高い

これならいつでも簡単に、「サルコペニア」の判断チェックが出来ますね。

今後は「サルコペニア」に関して、研究や実態調査が医療関係間で広く行われ、
高齢者の方々の、サルコペニアを予防することが出来れば、
年々増え続ける医療費や介護費の、抑制につながるので、
他の健康検査と同じように、受けられるようになるでしょう。




関連サイト
  筋肉量の減少は「サルコペニア肥満」に要注意!

  サルコペニア肥満になる原因とリスク

  サルコペニア肥満にならないための運動対策
 
  サルコペニア肥満にならないための食事対策

  
 

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