サルコペニア肥満になる原因とリスク

サルコペニア肥満の原因


サルコペニア肥満にどうしてなるのでしょうか?
 
◎日常的な運動不足

運動しない。運動の基礎である歩くことが少ない。たとえ近くへ行くのでも、すぐ車で移動する。
あなたも、そうしていませんか?

ある調査によると、20歳以上の1日の歩数の平均値は年々減少傾向で

  男性 目標が9200歩以上に対し 7503歩(H.15年)  7011歩(H.20年)
  女性 目標が8300歩以上に対し 6762歩(H.15年)  5945歩(H.20年)

と、5年間で平均、男性で500歩近く、女性は800歩以上も歩くことが減っています。
そして歩くことが少ないのに、食べることは、減らない。
肥満になるのは当然のことですね。 

またH.20年度 国民・健康栄養調査によると、
運動習慣のある割合を、20歳以上の男女を平成15年と平成20年で比較すると

  男性      H.15   H.20    女性    H.15    H.20
 20~29歳      22.1%     22.7%     15.3%     16.5%
 30~39      21.6    18.5      13.1     11.6
 40~49      20.2    25.4       16.7     18.4
 50~59      23.1    28.7      27.5      25.0
 60~69       39.6    38.3     34.9      41.2
 70以上       37.2    41.9     27.1      31.4
(1日30分以上の運動を1週間に2回以上実施し、1年以上 継続している者)

全体として運動習慣のある人の割合は、平均男性33.3%、女性27.5%であり、
平成15年に比べ男女とも増加しています。
意識的に身体を動かすなど、運動習慣のある人の割合は、男女とも増加しているようです。

しかし働き盛りの人は、男性では約20~30%、女性では約10~25%しか
運動習慣の時間を取っておらず、健康への関心が低いと思われます。
18歳~64歳の方は、「歩行またはそれと同等の以上の身体活動」を、
60分するよう勧めています。

また、日常生活の中で、積極的に外出する人の割合は、
男性の40歳代及び70歳以上、女性の70歳以上では増加している一方、
外出することがほとんどない人の割合は、
70歳以上では男性10.8%、女性13.5%と、他の年齢層に比べ多い、との結果が出ています。

これらの統計で、意識的に運動している人は増えているけれど、
歩数は減っていることが解ります。
これは、日常生活の活動が低下していること意味します。

近年、交通機関だけでなく、情報通信の目まぐるしい進歩により、
実際に身体を動かさなくても、生活できる時代になりました。
郵便ポストへ行くかなくても、メールやラインで気軽にやり取りが何度でも出来るし、
買い物もネットショッピング。銀行などの手続きもすべてネットでできます。
退社後や休日には、パソコンに向かって、
身体全体でなく、手だけ動いている時間が、増えてきたのではないでしょうか?

「プラス10」のススメ
厚生労働省が、昨年まとめた「健康づくりのための身体活動基準2013」によると、
スポーツだけでなく、日々のちょっとした動きも、健康に役立つので、
「今より1日10分多く身体を動かそう」との意味で、
全世代共通目標の「プラス10」を勧めています。

もうちょっと身体を動かすことで、スポーツだけでなく、日常の活動にも、
運動とほぼ同等の健康効果があると、認められてきたのです。

テレビはじっと坐って見るのでなく、筋トレやストレッチをしながら見れば、
今からでも実行できる「プラス10」運動になりますね。
小さな動きの積み重ねで、1日10分が1週間で、計1時間。

身体を動かすことで、癌や認知症も減らすことができる、と言われていますが、
身体を動かす時間は、急に増やさず、体調が悪い時は無理をしないで休むとか、
痛みが出たら医師の相談するとか、個々の身体に合わせてやりましょう。
特に、夏の炎天下や冬の寒風下には、注意が大切です。

◎食事面だけでする間違ったダイエット

カロリーを気にする、食事制限だけのダイエットは、減るのは筋肉量で、
脂肪がその割には減っておらず、まさしく「サルコペニア肥満」の予備軍になります。

◎老化による筋肉減少

20歳代から筋肉量の減少が始まるので、日頃からよく動いている人や、
スポーツを続けている運動習慣のある人以外は、段々年齢と共に動きが悪くなります。
ちょっとの段差につまずいたり、バランスを崩して、身体をかばえず、
思いがけず骨折したりすると、益々動くことが減り、
筋肉量の減少が一気にすすみます。
特に高齢になると、風邪などで寝込んでも、筋肉が萎える観がするので、
気を付けなければいけません。

サルコペニア肥満のリスク 

また「サルコペニア肥満」の人は標準の人に比べると、
高血圧になる確率は、男性1.7倍 女性2.2倍
寝たきりになるリスクは、男性3.0倍 女性5.9倍
また米国での研究調査によると 糖尿病になる確率は2.8倍だそうです。

「週に1時間、汗ばむ程度の運動をすれば、生活習慣病を予防できる」と、いわれますので、
意識して、運動不足で筋肉量の減少にならないよう、運動する時間を、見つける事が大切です。

大阪医大の谷本芳美講師達が、大阪高槻市に住む65歳以上の約700人を調べたところ、
サルコペニアの人は、そうでない人に比べ、
2年後に歩行や排泄などの、日常生活の動作(ADL)が損なわれるリスクが、
男性で約45倍、女性で約10倍高かった、という調査結果も出ています。




関連サイト
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