食べ過ぎ・飲み過ぎ分を中性脂肪に変化する肥満



肥満は驚くほど多い、怖い病気の原因になります。


肥満が原因で、循環器系器官に、複雑で巧妙な相互影響を起こし、
身体の中で、様々な症状として現れます。
肥満は改善しないと、どれも命にかかわる、怖い病気に進行します。

肥満は、体脂肪が必要以上に多く、体内に蓄積されている状態のことです。
必要以上に多い体脂肪(ここで問題になるのは内臓脂肪)は、
消費されるエネルギー以上の過剰な飲食によって、増えて、蓄積されます。

栄養素の
炭水化物は、腸内で消化されてブドウ糖として吸収され、
 血液によって筋肉や脳に運ばれ、エネルギーとして使われます。
 ブドウ糖が余ると、グリコーゲンとなって、肝臓などに貯えられて、中性脂肪に変化します。

タンパク質は、一旦アミノ酸に分解され、
 余分のアミノ酸がグルコース(糖質)になり、それが肝臓で中性脂肪になります。

脂質は脂肪酸とグリセロールに分解され、このグリセロールが、中性脂肪になります。

と、摂りすぎた炭水化物も、タンパク質も、脂質も最終的には中性脂肪として蓄えられます。

中性脂肪は、成分の脂肪酸とグリセリンが結びつき、酸性でもアルカリ性でもない
中性なので、「中性脂肪」と呼びます。

この中性脂肪は、人間の生命活動に必要なエネルギー源として使われたり、
細胞や血管を作るのに必要だったり、体温を一定に保つ為に使われたり、
内臓を守ってくれるので、ある程度は必要不可欠なものです。

しかし中性脂肪が基準より多すぎると、色々健康上に悪い影響を与えるので、
肥満の方の食べ過ぎ、飲み過ぎには注意しなければなりません。



中性脂肪値が高くなると、脂質異常症(高脂血症)と診断され、動脈硬化が進みます。


脂質異常と言われても、動脈硬化が進んでいるといわれても、
人は毎日の生活に、殆ど何の異常も感じることはありません。
血管の弾力が無くなってゆき、徐々に細くなっていっても、生活習慣を見直すこともなく、
何の対策もしないと、突然生命にかかわる、代表的な狭心症や脳梗塞や心筋梗塞に襲われます。

中性脂肪は主に食べ過ぎ・飲み過ぎから貯えられますが、それ以外に、肝臓でも合成され、
中性脂肪が多くなると、脂肪肝になり、糖尿病などの生活習慣病にもなりやすくなります。
脂肪肝は肝臓の機能を低下させ、これも自覚症状がほとんどないまま、
ゆくゆくは肝硬変・肝臓がんになります。

動脈硬化も脂肪肝も、自覚症状がないのが実に厄介なところで、だから私達は、
定期的な血液検査を含む健康診断を受け、自分の数値をしっかりつかんでおく必要があります。

この中性脂肪には、粒子の大きさで、2つの種類があり、

粒子の大きい中性脂肪 ・・・飲食由来のものが血液中を流れている

粒子の小さい中性脂肪 ・・・肝臓で作られたもの
              
粒子の大きい中性脂肪を減らす方が、全体として減らす効果が大きいので、食事に気を付けて、
食べ過ぎず飲み過ぎず、バランス良い食事で中性脂肪を減らすことが大切です。

中性脂肪を下げるには
・脂肪分を多く含むとんかつ・ベーコン・ウナギ・マグロのトロなどの食品を、
 できるだけ摂らない。
・乳脂肪分が多いバター・チーズ・生クリームを控えます。
・糖分をたくさん使った、お菓子や、飲み物、糖分の多い果物を控えましょう。
・中性脂肪を下げるDHAとEPAを多く含む青魚を、シッカリ食べる。
・食物繊維を多く含む野菜を摂り、便秘にならないようにする。
・大豆食品・納豆・海藻類を摂り、油は植物油(特にオリーブ油が良い)を使います。
・何よりも、食べ過ぎないこと。腹7~8分目。もう少し食べたいと思っても、我慢して食べない。
・飲酒は中性脂肪を増やします。ほどほどをわきまえましょう。
・摂りすぎた中性脂肪分を分解する酵素を活発化させるために、有酸素運動をする。
・ニコチンは血管を収縮させます。喫煙は健康には大敵です。
など、どれも基本的な生活習慣で健康保持に共通していることです。



また、中性脂肪が正常値より少ない場合は、低中性脂肪症となり、
ホルモンのバランスが崩れる甲状腺機能亢進症や
肝臓にも影響があるので、これも良くありません。

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